介護ピラティス協会について

国際連合では、総人口のうち65歳以上の人口が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」と定義しています。我が国は1970年に7%となり「高齢化社会」を迎え、その後1994年に14%となり「高齢社会」に突入しました。この間わずか24年しかかかっておらず、欧米が40年から100年かかったことに比べると驚くほどのスピードです。しかも、この流れは今後もさらに進んでいき、2025年には27.4%、2050年には32.3%と、実に3人に1人が65歳以上という超高齢化社会を迎えるとされています。

超高齢社会に突入している日本において、「予防」をコンセプトとした運動習慣化は重要な課題と言えます。健康ブームともいわれる現在では運動方法の情報が多いため最適な運動方法を訊ねられることも少なくありません。

私は2006年にピラティスに出会い、3万人以上の運動指導にあたってきました。その経験からもピラティスが目的・年齢問わず効果的なエクササイズであることを確信しております。

アメリカでは、「1人1人の状態・目的に合わせたオーダーメイドの運動指導」が出来る場所として、街のあちらこちらにピラティススタジオがあります。トレーニングとして、リハビリテーションとして、ボディメイクとして、年齢・目的問わず生活の中にピラティスが取り入れられています。私が、アメリカ在住中に数多くのピラティススタジオでインターン中、多くの高齢者が健康維持のために日々通っている姿を目の当たりにしていました。

一般的なトレーニングマシーンを使ったエクササイズはアウターマッスル(関節を動かす筋肉)のトレーニングにあたりますが、 ADL向上・運動機能向上を目的とする高齢者にとって重要なのは、姿勢を維持し背骨や関節を支えるインナーマッスルを鍛える必要があるということです。

ピラティスは、椅子・マット・リフォーマー(ピラティス専用マシン)いずれもインナー中心のエクササイズであり、 まさに高齢者に最適なエクササイズといえます。 自主性・持続性にも期待できるので日々の生活に必要な運動機能向上を促す効果があり、介護ピラティスを導入することで多くの高齢者のQOL向上に貢献できると考えております。

一般社団法人 日本介護ピラティス協会
代表理事 花岡正敬

代表理事 花岡正敬 プロフィール

ピラティスをベースに「姿勢のスペシャリスト」として、トップアスリート・芸能関係・女性クライアント・経営者などを中心に3万人以上の身体改善のための施術・指導を行う。 また、クリニックや健康増進施設・居宅付総合予防施設・オーダーメイドインソールなどのアドバイザーや、インストラクター・トレーナー・治療家・音楽家を対象とした講習会の講師など、幅広く務める。 近年では、女性の姿勢・体型改善のための商品ブランド「Neutralシリーズ」をプロデュースするなど美容に関する様々な活動にも携わり、 ショップチャンネルや日テレなどのメディア出演をはじめ、雑誌などでも取り上げられる。 執筆活動も行い、2013年秋には『女性の美しい姿勢』をテーマにした書籍を出版。 今後も一人でも多くの「姿勢改善」を目指し、全国で活動を続けていく。

取得資格

  • 理学療法士
  • 柔道整復師
  • (公財)日本体育協会公認アスレティックトレーナー
  • (公財)日本障害者スポーツ協会認定トレーナー
  • DKボディ/ネバダ州立大学公認ピラティス 日本代表マスタートレーナー
  • POLESTAR PILATES 認定インストラクター ( Rehabilitation )
  • PHI PILATES 認定インストラクター ( mat Ⅰ,Ⅱ )
  • 全米ヨガアライアンスヨガインストラクター